2024-11-15

検討委員会が終わりました!!!

この度、長々とかかった栃木県「文化と知」の創造拠点構想策定検討委員会が終わりました。これから10年内に、栃木県に美術館と図書館、そして文書館を融合させた施設が出来上がる予定です。これに関して、20名ほどの検討委員に選出されまして、一年半に及んで会議に参加してきました。いろいろな方に意見を作るお手伝いをしていだきました。ありがとうございます。

簡単ではありますが、私の現在の意見を残しておきたいと思います。栃木県民であり、宇都宮市民でもあるので、両方の立場で考えています。また、一人のアーティストして、やはり気になるのが美術館なので、美術館に限定した提案を

<新しい県立美術館についての提案>
この美術館の成功にとって大切なことの一つは「人を集める力」です。
立地ももちろん重要で、「気軽に訪れやすい環境」を望む声も多く聞かれます。

しかし、当たり前ですがアクセスが良いだけで人が集まるわけではありません。富士山にだって人は来るのですから、アクセスが良いから人が来るというのは現実的ではない気がします。人を寄せるのはコンテンツだと思います。

美術というのは、日本人にはハードルが高いものでもありますので、コンテンツの良し悪しで人の集まりは幾らでも変わってしまうと思います。その際、アクセスがとんでもなく悪くない限りは集客にさほど影響しないと思います。

興味のない人は隣にあっても行かないでしょう。 だから、新しい県立美術館は全国でもトップクラスの魅力的なコンテンツを創り出し、多くの人々に来てもらえるよう努力することが必要不可欠です。

そしてこれは県全体の仕事であり、県民一人ひとりにも役割があることを忘れてはならないと思います。みんながそれを前向きに受け止める空気づくりも大切ですよね。鹿沼のお祭りに行ってみた時、こちらを見掛けた町の人が丁寧にお祭りの歴史について語ってくれました。とても鹿沼が好きになりました。こんな風に、栃木県の人が栃木県のことを好きになっていくことが必要なんだろうなって。

県有財産を県民がもっと興味を持つのも良いと思いました。博物館にもある美術品なども、カテゴリー分けをこの際改めてして、美術館における常設展を充実させるのも良いかと思いました。企画展だけで集客するのではなく、常設展が集客の窓口としておき、宣伝広告におけるフラストレーションを取り除いたら良いのではと思いました。

季節の植物をたくさん植えて、公園に遊びに行く感覚で美術館に立ち寄れたらいいなとも思います。桜があれば観に行くし、紅葉があれば観に行くし、レジャーランドみたいな噴水があれば子どもが遊びにいくかもしれないし。美術品以外の行く理由が沢山あったらいいなって。

併設のカフェに入ったら、「目玉の展示品を見ている観客」を一つの展示品として鑑賞出来るようになっていら面白いな。古美術品などを修復している様子をガラス越しに見学できるようになっていたり、あとは、日本酒バーとか併設であったらいいなって思いました。ご存知ですか?栃木の日本酒ってとても美味しいのがそろっているんですよ。太らないように細心の注意を払いながら、いろんなお酒を飲んでいます♪ぜひ調べてみてください。

海外の人たちが絵画を鑑賞した後に、栃木の地酒を楽しんでくれたらいいなって。(先日、山梨県に仕事にいったのですが、やっぱ寄ってしまいましたから、ワイン蔵!)脱線が過ぎますね・苦笑。でも委員会では緊張感いっぱいで真面目に発言していました。

美術館の予定地は、県内外や海外のさまざまな人にとってもアクセスしやすい場所です。県内の多くの人は車を利用するため、広い駐車場が確保できる立地は非常に重要です。県民が訪れやすい場所であることは、美術館を利用しやすくするために不可欠です。市街地に建設してしまうと利用者が減る可能性もあるでしょう。県民が主に車で移動しているという事実を考慮しなければなりません。

一方、県外や海外からの来館者にとっては、駅からのアクセスも重要です。そのため、駅からの交通手段を充実させるために、県と宇都宮市が協力する必要があります。LRT(次世代型路面電車)の整備計画も、当初と比べて状況が変化しています。美術館の完成までにはさらに状況が変わる可能性があるため、より良い施設をつくるために今後の連携が欠かせません。

また、この美術館の予定地は「日光街道」に位置しています。このエリアは日光と宇都宮駅を結ぶ道沿いにあり、世界に向けた情報発信の基地となるポテンシャルを持っています。現在、日本においてインバウンド(海外からの観光客)誘致は欠かせないものとなっています。日光市と宇都宮を結ぶエリアに海外の人々が興味を持つ「美術」を発信できるのは、非常に大きなメリットです。 日光から宇都宮、そして美術館へという観光の流れができれば、宇都宮は大きな恩恵を受け、栃木県全体にも大きな利益をもたらすウィンウィンな関係が築けるでしょう。

この美術館が、子どもたちの創造力を育てる場となり、利用や鑑賞の機会を提供し続けることで、5年後、10年後には全く新しい芸術のコンテンツが生まれるかもしれません。そうした未来の可能性を世界に発信することが、県庁所在地である宇都宮の役割と責任だと考えます。

まだまだ意見はあるのですが、尽きないので。

2024-02-29

親子2000人で創る大点描画|宝木小50周年記念文化事業

二月は小学校で特大の点描画をたくさんの人と共同で描いてきました。なんと2000人!300号(笑)半年くらい皆さんと描く準備をして、制作は八日間に及びました。PTAや特別実行委員会の方達が昼夜問わず動き、子ども達の創造制作環境を作ってくれました。完成お披露目は6月22日に宝木小50周年記念事業で行われるそうです。親御さん達に早く見てもらいたいです。詳しくはまたのちほど

"Parent-Child Collaboration: Creating a Large Pointillism Artwork with 2000 Participants | Takagi Elementary School 50th Anniversary Cultural Project In February, we embarked on a massive pointillism art project at the elementary school, involving a whopping 2000 participants! It's hard to believe –F300(2.9m×2.1m). We spent about six months preparing to draw together with everyone, and the actual production took eight days. The PTA and the special executive committee members tirelessly worked day and night, creating a creative production environment for the children. The unveiling is scheduled for June 22nd as part of the Takagi Elementary School's 50th-anniversary commemorative events. We're eager for parents to see it as soon as possible. More details will be shared later."
>>宝木小学校6年生たちがクジラを描きました

topi